【映画感想】シー・ビスケット〜実在した競走馬がもたらした奇跡の伝説

2019年8月20日ドラマアメリカ, 実話, 感動する

シー・ビスケット

★★★★★★★★★☆

アメリカの大恐慌時代に実在した小柄な馬、シー・ビスケット
厩舎から見放されたシー・ビスケットと、心に傷を負った3人の男たちが織りなす奇跡のお話。

映画としては王道のサクセスストーリーなんですが、これが実話っていうのが素敵。
演出が素晴らしく、臨場感溢れる映像はとっても引き込まれます。
競馬が好きではなくても楽しめるし、感動し、勇気をもらえる作品です。

※記事ラストに一部ネタバレを含む感想があります。お気をつけください!

映画情報

シー・ビスケット(Seabiscuit)
初公開:2003年7月25日 
監督: ゲイリー・ロス
国:アメリカ
上映時間:141分
配給:ユニバーサル映画

実在した競走馬の映画「シー・ビスケット」

アメリカの大恐慌時代、実在したシー・ビスケットという競走馬と、それを取り巻く3人の男たちを描いたストーリー。

ローラ・ヒレンブランドの小説「シー・ビスケット」が原作です。
原作小説はこの時代の競馬のディテールまで描かれており、競馬ファンには激アツだそうですが、私は未読で映画作品しか観ていません。

原作小説を読んでいなくても、競馬が全くわからなくても、鳥肌が立つほど感動する映画でした。

主要な登場人物

・シービスケット……サラブレッドなのに小柄なため、見放された競走馬。

・レッド・ポラード(トビー・マグワイア)……主人公。不幸な少年時代を送った。

・チャールズ・ハワード(ジェフ・ブリッジス)……失意の底にあった馬主。

・トム・スミス(クリス・クーパー)……孤独の調教師。

ストーリー

1930年代、大恐慌時代のアメリカが舞台。

親の株が暴落してしまい、一家と離別して不幸な少年時代を送っていたレッド。
故郷を追われ、孤独になってしまった調教師のスミス。
愛する息子を交通事故で亡くし、妻からも逃げられ、失意の底にあった馬主のハワード。
そして、立派な親をもつサラブレッドなのに「なんと無力なんだ」と見捨てられていた小柄な馬、シー・ビスケット。

心に傷を負った3人の男達とシー・ビスケットの出会いは、奇跡を生み出します。
小柄な馬の活躍は、アメリカ中の国民をとりこに。

しかしそんな矢先、彼らに厳しい試練の時が訪れます。
果たして、シー・ビスケットや3人の行く末はどうなるのでしょうか。

映画を観た感想

まず、とにかくレースの迫力がすごくて圧倒されました。
全てCGは使わずに撮影をされたそうです。鳥肌モノでした。

私はこの映画を観るまで競馬ってあんまり良いイメージがありませんでした。
でも、映画を観て一変。実際にレースをこの目で見て、その迫力を肌で感じたいと強く思うように。

日本のディープインパクトもそうですが、小柄で期待されていなかった馬の活躍は本当に熱くなりますね。

役者陣の熱演も素晴らしく、登場人物の過去の辛さ、そして今の想いが痛いほど伝わってきます。
最初から最後まで目が離せませんでした。

実は公開直後、映画館で見た作品。
数少ない、パンフレットを購入した映画です。

以下、ネタバレを含む感想です。

ネタバレありの感想

苦しみ、何度も何度も立ち上がり、それでも諦めずに戦い抜く彼らの姿に、強く心を打たれました。
映画を観る前は「暗い大恐慌の時代を一匹の馬が救う?そんなことある?」なんてひねくれていたのですが、観て納得。

落馬によって全身を強く打ち付け、2度と馬には乗れないと告知されたジョニー。
そしてその後、レース中に靭帯断裂という大怪我をしたシー・ビスケット。
本来なら脚に怪我を負った競走馬は安楽死させられますが、ジョニーとシービスケットは共にリハビリを行うことに。
そしてラスト、一蓮托生で出場したレースでの大勝利。

ジョッキーとして、競走馬として、2度と立ち上がれないと言われた2人が起こした、信じられないようなとんでもない奇跡。
生きるのすら辛い大恐慌の時代に、「諦めないことで起こせる奇跡」を人々に見せてくれたんですね。まさに希望の星です。

私は現在、平和な国で割と平和な時代を生きています。それでもたまに心が折れそうになることもしばしば。
そんな私さえも勇気付けてくれるシー・ビスケットは、本当に偉大な存在です。

ちなみに最後のレースシーンは当時の映像を参考にレース運びから着順にいたるまで極めて忠実に再現されたそうです。
臨場感は本当に圧巻。

演出もストーリーも何もかも、素晴らしい映画でした。