【映画感想】残穢 住んではいけない部屋〜じわじわ怖いジャパニーズホラー

2019年8月30日ホラー・パニック日本, 怖い

残穢 住んではいけない部屋

★★★★★★☆☆☆☆

小野不由美の小説「残穢」を実写化したホラー映画「残穢 -住んではいけない部屋-」。

最近のホラーや海外ホラーってビックリ要素中心で作られた映画が多くて、それはそれでいいんだけど、本作品を観て「じわじわくるジャパニーズホラー」は改めて怖いなと思いました。
鑑賞後も後を引く、和製ホラー作品です。

ちなみにサムネイルの右手が左手になっている件は、後々直すかもしれません。

※記事ラストに一部ネタバレを含む感想があります。お気をつけください!

小説の実写化ホラー映画「残穢 住んではいけない部屋」

人気作家・小野不由美の小説「残穢」は、2012年に発行され第26回山本周五郎賞を受賞したホラー小説。

私は小説は未読でしたが、原作を知らなくても楽しめました。
本作はじわじわ怖いジャパニーズホラーものなので、ホラーは好きだけどビックリ系が好きではないという方にぴったりの作品です。

逆に想像を掻き立てられるようなホラーよりも、迫力ある恐怖が好きな方には向いていないと思います。

映画情報

残穢 -住んではいけない部屋-
初公開:2016年1月30日
監督: 中村義洋
国:日本
上映時間:107分
配給:松竹

主要な登場人物

・小松由美子(竹内結子)……主人公。心霊現象を信じない小説家。

・久保亜紗美(橋本愛)……ミステリーが好きな女子大生。

・小松直人(滝藤賢一)……主人公の夫。ミステリー作家。

・平岡芳明(佐々木蔵之介)……調査に同行する怪談作家。

・三澤徹夫(坂口健太郎)……心霊マニアの会社員。

ストーリー

怪奇雑誌に小説を連載中の小説家の主人公・小松由美子の元には、読者からの恐怖体験の手紙が送られてくることがあります。
そんな由美子のもとに、いつもと同じように「身の回りで起きた出来事」が記された一通の手紙が届きました。

「自分が住んでいる部屋で、箒で畳を掃くような奇妙な物音がする」と書かれた手紙。差出人は、読者である女子大生の久保さん。
不動産屋に確かめると、そのマンションでは過去に自殺した人はいないとのこと。

実は由美子の元には以前、同じマンションの違う部屋に住む住人から、似たような手紙を受け取っていました。

マンションではなく、マンションの建っている土地に問題があるのではないか。

好奇心から、その音・その心霊現象の調査を始めます。

徐々に明らかになる心霊現象の正体。彼女たちを待っていたものは……

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映画を観た感想

不可解な出来事の調査をして真相に迫っていく、少しミステリーチックな進み方のホラー映画。
調査を始めた最初の方は特に、「取材の記録をありのままに」といったまるでドキュメンタリー映画のような手法。
テンポも遅めだったので「ちゃんと怖いのかな?」と懐疑的に観ていたのですが……途中からすっかり引き込まれて、しっかり怖かったです。笑

びっくり系の怖さではなく、得体の知れない恐怖がじわじわ迫ってくる怖さ。まさに和テイストのジャパニーズホラー。
鑑賞を終えた後も尾を引く怖さ。

主人公「小松由美子」は「私」という語り手としてストーリーを運ぶため、観ている私たちも「私」となる感覚に陥り、ともに恐怖体験を味わえます。

ストーリーや演出はとても良かったです。
ただ、CGだけ残念でした。

以下、ネタバレを含む感想です。

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ネタバレありの感想

ラストのCGがちょっとひどい。
作り物感というか、作品と合ってない「コレジャナイ感」がすごすぎて、そこまでものすごく怖くて盛り上がったのに一気に冷めてしまいました。
その後も妄想を掻き立てられる怖さがあったので、全体的にはホラー映画としてとても良かったんですけど……なんならもう、あのCGのシーンは一切なくても良かったんじゃないかと思うくらい。
もちろんそれはそれで物足りなさを感じただろうけど、その方が良かったと思います。

でも、ストーリーや進み方、演出は素晴らしかったです。
最初は前述の通りテンポが遅かったですが、その分後半に進むにつれどんどん加速していくストーリーに、すっかり引き込まれました。
呪いの原因や謎を追求するミステリーチックな要素があるのも面白かったです。

徐々に明らかになる過去のできごと、そして呪いの正体。

最初はマンションの一部屋のちょっとした不可思議な現象から始まったのに、マンションが建つ前にあった家、その家族、その祖先、嫁ぎ先……と、日本各地へ呪いが飛び火していた事実。

知れば知るほどどんどんドツボにハマっていって、一度触れてしまうともう後戻りはできない。みな例外なく呪いを受けてしまっている。逃げることはできない。

調査を終えて日常に戻ろうとする主人公たち。でも、戻ったように見えてももう二度と「本当の日常」には戻れない。引っ越しても呪いから逃れることはできない……
今後を思うと、とても恐ろしかったです。

想像力が掻き立てられる、良いジャパニーズホラー映画でした。

こういうホラー作品をまた観たいです。(CGもしっかり作り込んでいただきたい)

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