ゲーム大好きで、ポケモンで育ったと言っても過言ではない私。
正直「ポケモンの実写化」と聞いたときは「何を血迷ったことを……!」「あのポケモンを現実世界で表現するなんて、できるわけないじゃないか!」「絶対に改悪される!」と思っていました。
いざ本作「名探偵ピカチュウ」を観ると、絶対無理だと思っていた実写化を見事なクオリティで実現。
さらにストーリーだけでなくエンディングまで、制作陣のポケモンへの愛・原作へのリスペクトが詰まった素敵な映画でした。
記事ラストに一部ネタバレを含む感想があります。お気をつけください!
映画「名探偵ピカチュウ」
日本が誇るポケットモンスターをハリウッドで実写化された「名探偵ピカチュウ」。
ゲーム・アニメ・サブカルチャーといった枠を超えて、日本では知らない人はいないと言っても過言ではない、「ポケモン」というコンテンツの映画です。
「ピカチュウがオヤジ声?」として公開前から話題になっていた映画で、実写化ガッカリ作品のひとつになるのでは……と危惧されていたときもありましたが、可愛すぎる実写ピカチュウにメロメロになる人が続出しました。(私もそのうちの一人です)
映画情報
名探偵ピカチュウ
(Pokémon Detective Pikachu)
初公開:2019年5月3日(日本)
監督: ロブ・レターマン
国:アメリカ、日本
上映時間:1時間45分
配給:ワーナー・ブラザーズ、東宝
主要な登場人物
- ティム・グッドマン(ジャスティス・スミス/竹内涼真)
父親であるハリーの事故の真相を調べる主人公。 - ハリー・グッドマン
ティムの父親。探偵で、自動車事故で死亡したとされる。 - ピカチュウ(ライアン・レイノルズ/西島秀俊、大谷育江)
ハリーの相棒だったポケモン。なぜかティムとのみ、人の言葉で会話ができる。記憶喪失中。 - ルーシー・スティーヴンス(キャスリン・ニュートン/飯豊まりえ)
街で発生している事件を調査している、テレビ局の新人記者。 - ヒデ・ヨシダ(渡辺謙)
ハリーと同僚だった、刑事(警部補)。
ストーリー
舞台は、人間とポケモンが共存する街・ライムシティ。
主人公であるティムはもともとポケモンが大好きな少年。しかし、父・ハリーがポケモン関連の事件調査に向かったきり家に帰らなくなってしまった過去があり、それ以来、ハリーとポケモンを遠ざけるように。
周りの友人に心配されながらも日々を過ごしていました。
21歳になったハリーのもとに、ずっと会っていなかったハリーが事故で亡くなったという報せが。複雑な気持ちのまま、遺品整理をするためにライムシティを訪れました。
ハリーの部屋で、ティムは1匹のピカチュウと出会います。そのピカチュウはなぜかティムと言葉を交わすことができました。
ピカチュウは自分が記憶喪失であること、ハリーの相棒だったことを話し、さらには「ハリーも生きているに違いない」という衝撃的な言葉を告げたのですが……
映画を観た感想
極力ネタバレを含まない感想と、ネタバレを含む感想。
ネタバレなしの感想
冒頭にも記した通り、最初は「ポケモンを実写化するなんて無理に決まっている」「とんでもない改変を加えられて、改悪される」と危惧していた、ポケモンのハリウッド実写化。
しかし実際に観てみると、実写化されたポケモンが現実世界にうまく溶け込んでいて、クオリティの高いCGにすっかりその世界観に入り込んでしまいました。
かなりリアルな実写化だったため、一部ポケモン(ベロリンガとかバリヤードなど)は少しこわいくらい。笑
ストーリー上、某可愛い系ポケモン(後述)も凶暴化するシーンがありましたが、小さいときに観たらちょっとトラウマになるのでは……というくらいよくできた映像でした。
ストーリーとしてはメインは子供向けなので、割と王道で分かりやすいストーリーではあります。オチも早い段階で想像がつきました。
とはいえ、話の運び方などは大人が楽しめるミステリー仕立て。ハラハラしたり、笑ったり、感動したり。
最初から最後まで飽きることなく楽しめました。
そしてとにかくピカチュウが可愛いです。観終えてしばらく、ウチにもピカチュウ来ないかななんて妄想をしてしまいました。
ポケモンと過ごす日常、素敵です。
ポケモンを深く知らない人が観ても、じゅうぶん楽しめそうな映画です。
以下、ネタバレありの感想です。
ネタバレありの感想
物語が動き出す、凶暴化したエイパムの出現。
そのエイパムのあまりにも凶暴な表情・風貌に、大人でも「うぉっ」となるくらい、なかなかのこわさを感じました。笑
本作、CGが本当〜にリアル。
最初にポスターなどで観たときは、「毛並みがハッキリ分かるフサフサのピカチュウってどうなの?」と思っていたのですが、リアルな動き、リアルな表情……全てがマッチして、ピカチュウ登場後かなり早い段階でピカチュウにメロメロになりました。
凶暴化するポケモンによる事件は、結果的にとある研究施設で開発された薬が原因でした。
「人間がポケモンを利用している」というこのストーリー展開は、完全にポケモンのゲームと同じ流れ。
だからポケモンゲームファンの私も、ストーリーがスッと入ってきました。
ピカチュウの声がオヤジ声だった理由は、物語の終盤で明かされます。
ハワードの「ポケモンに意識を転移する」という研究が明かされた時点で察しましたが、真相を明かされたシーン〜ラストはやっぱりほっこりしました。
そして一番テンションが上がったのは、エンディング(エンドクレジット)です。
ストーリーが終わって「ふぅ……」と力が抜けたその瞬間に流れたエンディング、思わず体が跳ねました。
初代ゲームボーイでプレイした「赤」「緑」「青」のドット絵オープニング、ピカチュウvsリザードンとから始まる戦闘画面。(ピカチュウは名探偵verで帽子付き!)
ゲームやアニメ調のイラストで描かれる躍動感あるポケモンたち。
飛び出す「こうかはばつぐんだ!」などの日本語……
原作へのリスペクト、ポケモンへの愛などをしっかり感じられる映画。
このエンドロールに私は一番感動しちゃいました。
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2021年8月18日現在、上記の表で「◯」がついたサービスで配信されていることを確認しています。
タイミングによっては「◯」と表記されていても配信が終了、または「−」と表記されていても配信が開始されている可能性があります。
最新の配信状況は各配信サイト(U-NEXT・Hulu・Amazonプライムビデオ・Netflix)にてご確認ください。
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