【映画感想】ラヂオの時間〜三谷幸喜の初監督作品!三谷ワールドは既に全開

2019年9月4日コメディ日本, 笑える

ラヂオの時間

★★★★★★★★☆☆

三谷幸喜監督が初監督を務めた映画「ラヂオの時間」です。

ラジオ局内で繰り広げられるドタバタ劇を描いた密室コメディ映画ですが、笑い以外にも多くのことを感じられる作品。

1997年という20年以上前の古い作品ですが、十分楽しめます。
監督初作品と思えないほど素晴らしい作品でした。

※記事ラストに一部ネタバレを含む感想があります。お気をつけください!

三谷幸喜初監督の映画「ラヂオの時間」

三谷幸喜が主宰する劇団「東京サンシャインボーイズ」の作品として脚本が書かれ、上演されていた同名の舞台が映画化された作品。

生放送中なのにどんどん脚本が変わるラジオドラマ、裏側のドタバタ劇を描いた映画です。

ベルリン映画祭にも出品され、会場は大爆笑に包まれたそうです。

映画情報

ラヂオの時間
初公開:1997年11月8日
監督: 三谷幸喜
国:日本
上映時間:103分
配給:東宝

主要な登場人物

工藤学(唐沢寿明)
番組の進行を指揮するディレクター。

鈴木みやこ(鈴木京香)
普通の主婦。ラジオドラマの原作者。

牛島龍彦(西村雅彦)
プロデューサー。

千本のっこ(戸田恵子)
ラジオドラマの主演女優。元スターでプライドが高くわがまま。

浜村錠(細川俊之)
千本のっこの相手役を務める俳優。

ストーリー

平凡な主婦である鈴木みやこは、物語を考えることが好き。
シナリオコンクールに応募した「運命の女」の脚本がラジオドラマとして採用されることになりました。

熱海を舞台にした、平凡な主婦と漁師の恋の物語。
自らの心にある憧れを投影した物語が作品として表現されることになり、期待が高まるみやこ。

しかし、生放送の現場に立ち会ったみやこに待っていたのは、ワガママな俳優陣による身勝手な脚本変更。

何気なく変えられた脚本は、辻褄を合わせるためにさらに変更が重ねられ、どんどんみやこの描く物語から外れていきます。
やがてそれは熱海の恋物語から、シカゴを舞台としたとんでもないストーリーに。

果たして、生放送のラジオドラマ作品はどうなってしまうのか……

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映画を観た感想

三谷幸喜監督の作品はとにかく、キャラクターの個性が強い。笑
今回もひとりひとりの飛び抜けた個性が、物語をどんどん振り回していきます。

とにかく面白おかしく見れる作品ですが、仕事をする上で「あるある」と共感できてしまうところも多かったです。

急な変更、帳尻合わせ、連発するトラブル。
解決するために、試行錯誤を繰り返す姿。

ラジオ局を舞台にしたコミカルなドタバタ劇はとてもテンポ良く描かれており、観て笑うだけでなく自分も一緒にドタバタに参加しているような気分にさせられました。

以下、ネタバレを含む感想です。

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ネタバレありの感想

書き換えられた脚本がどう辻褄を合わせるのかワクワク。
途中途中どうやって対処するのかとか、どう決着をつけるのかが気になって、最初から最後まで楽しめました。

まず最初、いきなり主演女優が役の名前を「律子」から「メアリー」に変えたい!というところから脚本変更がスタート。

相手役が「なら自分も外国人の名前に変える」と言い出し、それなら熱海は変だということで舞台はニューヨークへ。でもそうすると脚本に矛盾が生じるからと、直前でシカゴへ変更。
更には漁師役だったのに、放送中にアドリブで「俺はパイロットだ」なんて言っちゃうもんだから……そんなことが続いて物語はもうめちゃくちゃ。

最初はおろおろ泣きそうだったみやこも、怒りを爆発させる自体に。

それでも無事に放送を終えることを一番に考えている牛島は、俳優たちの希望を叶えて脚本をどんどん変更……

だんだん取り返しがつかなくなっていくドタバタ劇に、ハラハラ。
もちろんコメディ映画なので笑える場面が多い……というかほとんどそれなんですけど、「自分も仕事でこんなことあったなぁ」なんて重ねて考えると(もちろん映画は大げさに描かれているのでここまでひどくはないけど)、変な緊張感が生まれました。

だからこそ、すごくのめり込みました。
全てを終えたときは、ちょっとホッとしました。

仕事もこんな感じですよね。
特に大変なことをしていると、「時間がない!」「もう無理、どうしようもない!」なんてやってるときは焦りまくりだけど、なんとか終わって振り返ると残るのは充足感。

たまにふと観たくなる、元気が出る映画です。
三谷幸喜監督の作品で、これが一番好きかもしれない。

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